2009年大阪府議会本会議代表質問・光澤忍

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府民文化常任委員会での質疑

☆委員会質問--10月19日 @映画 A映画  
☆知事質問--10月21日 @映画 A映画  B映画
☆総務常任委員会での知事質問(3月19日 約24分) 映画
☆総務常任委員会での質問(3月13日 約50分) 映画
☆2月定例会代表質問(3月3日 約2時間19分) 映画
☆審議中断後の代表質問(3月4日 約35分)映画
・代表質問を終えてのインタビュー映画

2009年11月16日

伊丹空港は?

 

最近の報道で「関空 新規路線獲得に暗雲 補給金満額は不透明」という見出しが目に付いた。記事によると、関空の発着回数の見通しは、10万7千回で滑走路二本の処理能力の半分以下に落ち込んでいるそうだ。特に国内線の落ち込みが激しく、さらに、日本航空の路線廃止が追い討ちをかけることになる。利子補給金が事業仕分けの対象になっているが、見直されれば着陸料値下げ方針に大きな影響を与え、ますます窮地に追い込まれてしまう。

そして、肝心の民主政権の「空港政策」は、今ひとつ明確ではない。空港整備特会を廃止するだの、羽田をハブ化するだの、思いつきのような発言がなされているが、残念ながら、関西国際空港の将来像については一言も触れられていない。補給金が関空の経営基盤の安定に役立つことは間違いないが、一体いつまでこのままの状態が続くのか。私が仕分け人なら、「中途半端な延命策ではなく、抜本的対策を示せ」と見得を切りたくもなる。

おそらく橋下知事も同じ思いではないだろうか。それゆえ、伊丹廃止、関空リニア、伊丹空港跡地に新しいまちづくりを、と矢継ぎ早にマスコミ向けに発信をされている。想像するに、これまでタブー視されてきた「伊丹廃港」を言葉にし、活字にし、国にぶつけることで、潮目を変える議論を呼び起こそうとされているのだろう。

その気持ちは十分理解できる。そもそも関西国際空港は、大阪・関西が一丸となって取り組んできた一大プロジェクトである。国家的課題であるはずの「国際ハブ空港」の建設に、地元が大きくかかわり、苦肉の策ともいえる株式会社方式をとり、結果として1兆円もの有利子負債を抱え込んでしまった。

当時の大阪府の幹部が、「関空は、必ずや大阪・関西のみならず、日本の国土構造を変革する」とおっしゃっていたことを思い出す。つまり、大阪は、東海道の国土軸にぶら下がって発展してきたが、関空が泉州沖に建設されることで、大阪を核とする西日本の人やモノの流れが生まれ、東京一極集中の国土構造を大きく変えることができるということだ(紀淡海峡や豊予海峡をつなぐ第二国土軸構想もあった)。

現段階では、伊丹空港は「国内線の基幹空港として存続」が規定路線である。しかし、20年先、30年先を見通して大きな決断をしていくのが政治家の役割だ。同時に、地元や関係方面に十分に説明し、粘り強く理解を求めることも政治家の役割だ。橋下知事は、後者はお好きでないようだが、関西の空港政策は、この両方の微妙なバランスの上にあることをお忘れなく。


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2009年11月11日

橋下知事の重点事業A

 知事重点事業は教育セーフティネット?

知事重点事業の最有力候補5項目の残りは、教育である。ミュージアム構想と教育日本一。この2分野を選定された知事のバランス感覚は評価したい。

そして、「公私立高校生セーフティネット」は、これからの大阪の公私の高校教育のあり方にとって大きな意味を持つことになる。21年度の9月補正予算では、収入が激減した世帯を対象に私立高校の授業料を無償化する制度を可決した。しかし、これだけでは、救われる生徒数は限られる。そこで、22年度は、私立高校のセーフティネットをさらに広げて年収350万円までの世帯を対象にするということらしい。

ここで重要な点は、府立高校の授業料である。大阪府では、144,000円の授業料を徴収しており、他の府県よりも25,200円高い。民主政権は「公立無償化」を打ち出しているが、無償化のための国からの財源措置は118,800円分だろう。残りの25,200円は、保護者が負担するのか、大阪府が負担するのか。橋下知事は、いち早く決断されたのだろう。今回の知事重点事業の最有力候補に「府立高校の授業料無償化」を選定した。このスピード感は評価したい。(いつものように、先にマスコミにおっしゃてしまわれたのは残念だが・・・)

問題はこれからだ。私立高校の授業料を無償にする対象をどこまで広げるのか。公私完全バウチャーが理想だとは思うが、全所得層を対象にすると一体いくらかかるのか。気の遠くなるような額になるだろう。民主政権も「公立無償化」は標榜しているが、私立は一定の保護者負担を前提としている。その中で、大阪府としてどこまでのことをやる必要があるのか。

一方で、私学助成のあり方も多くの問題を抱えている。現在の制度には、相変わらずの不透明感が付きまとうし、圧力団体による政治的プレッシャーの産物のような印象は拭えない。経常費助成分と授業料軽減助成分の比率を変えて生徒人数を基準とした明快な配分方法に変更できないのだろうか。

22年度に一挙にここまでいくのは難しいと思うが、知事として大きな方向はどこに向かわれているのか、どこまでやろうとしておられるのか。「知事与党、ただし是々非々」の私としては、橋下知事と大いに政策議論を交わしたい点である。


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2009年11月06日

橋下知事の重点事業@


 知事重点事業は文化行政の組み換え?


9月議会の採決が終わったかたと思えば、息つく暇もなく決算委員会に突入した。WTC一色のような議会であったが、府の本来の政策面での議論が置いてきぼりになってはいけない。

「知事重点事業」として5項目がほぼ「当確」ということになったらしい。特に、橋下知事が「ぜひやりたい」とコメントしたのは「大阪マラソン」、「水都大阪のライトアップ」、公共スペースをキャンバスに見立てて若手アーティストの発表の場をつくる「パブリックアートのまち大阪」の3項目だそうだ。ミュージアム構想、府民にとってのわかりやすさという意味では理解できる。

この3項目には、橋下知事なりの「文化に対する思い」が込められているようだ。戦略本部会議では、「ワッハ上方の移転やセンチュリーの補助金などを含め文化行政についていろいろ切り込みを行ったので、私が意図している府民参加型の文化事業をサポートするという形での予算の組み替えだ」と発言されている。

しかし、そうなると少し首を傾げたくなる。確かに「パブリックアート」は若手の発表の場づくりという意味があり、事業費も小規模だ。しかし、マラソンやライトアップが府民参加型の「文化」事業だろうか。ましてや、大阪マラソンは、準備の年である22年度で1億円、実施する年の23年度には十数億円。水都大阪のライトアップは、22年度で6億円。これだけの一般財源を費やすことになる。

同じ日の戦略本部会議で、22年度当初予算要求は、「5%の抑制を行うとともに、各部局長がマネジメントの観点から自ら抑制することにより、要求段階でさらに同程度(5%)の抑制をめざす」ということが決定された。シーリング1%で10億円らしいので、マラソンとライトアップのために、全庁挙げて0.7%のシーリングが必要ということになる。

橋下知事は、「文化行政の組替えだ」とおっしゃっているが、それだけで財源が出てくるわけがない。府民の安全・安心にかかる施策を削って財源を捻出することになる。まあ、大阪マラソンは波及効果を説明すれば府民は納得するかもしれない。橋梁のライトアップはどうだろうか。橋梁の安全のための維持管理費を削減して、橋梁の見映えをよくするライトアップに回すということに・・・。

橋下知事の重点事業Aは後日……

posted by 光澤 at 19:12| Comment(1) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

9月議会を終えて


9
月議会、結局、不本意ながら府庁舎移転(WTCへ)が最大の争点となってしまった。結果は、「移転には反対だけれど、WTCは買ってもよい。」買うんだったら使わないと税金の無駄になってしまう。府の組織、職員のほとんどがWTCに移るのだろうか? 

そうなると、反対否決された「庁舎移転」っていったいなんなのか? どこまでWTCにいくことが「反対」されたのか? 議会と知事室だけ残っていたらそれで「庁舎」といえるのか?(そんな状態で府民の窓口である議会が機能するはずがない)そのへんの議論がまったくないまま、府民にとって非常にわかりにくい決着になってしまった。

徹夜明けの採決(27日午後)は、移転案(3分の275人の賛成で可決)には半数に満たない52人の賛成(反対60)しかなかった。前回の否決(反対65)から7ケ月間議論したがほとんど変化がなかった。反対に購入案(半数の57人の賛成で可決)には61人の賛成(反対50)があった。

わが会派は23名、うち移転条例案に賛成が7人、WTC取得の予算案に賛成が8人と投票行動にばらつきが出た。団として会派拘束をかけるべきとの意見も多かったが、府内最北とか最南から選出された議員、さらにWTC周辺選出の議員と、地域間で温度差のある議員に縛りをかけるのは如何なものかとの意見を重視した結果である。個人的には会派として意見集約をしたのだから拘束をかけるべきだったと思っている。

最大会派の自民も大変だったようだ。2月議会終了後には、6人が会派を離脱し新会派を結成(現「自民党・維新の会」)。今回は、その当時の幹事長、副幹事長等の5人が離脱し新会派、「自民党ローカルパーティー」を結成。これで年初の議員数49人から38になってしまった。

また、庁舎移転の議論の陰に隠れてしまっているが議会の定数も112から109へと3議席減となった。私の地元平野区も定数減(3⇒2)となり、次回の選挙は、誰が落ちてもおかしくないという厳しい選挙区となった。(東大阪市65に。八尾市4⇒3に)

定数削減後、橋下知事が言ったとか言わなかったとか、まことしやかに流れている話がある。それは議員定数が109になり過半数は55議席に。すでに自民党会派を離脱した2会派の11人をベースに、次回府議会議員選挙で今回賛成にまわった議員をとりこんで?あるいは反対議員の選挙区などに部下の職員や秘書を送り込んで?議会運営に必要な55議席を獲得し、橋下新党?の結成を目指しているとか。またこれが、橋下知事の2期目への出馬条件とも……。

posted by 光澤 at 23:21| Comment(2) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

基金の返済はきちんと…


23日の書き込みで基金の借りれなどについて述べましたが、橋下知事が取材で答えておられる発言をまとめてみますと、『基金は一般会計からは金がなくて返せないのだから、府民に明確にするためには基金を「減資減額」をするか、または、きちんと基金に返すしかない』という考えのようです。

言うまでもありませんが、「基金にきちんと返す」のが当たり前で、前段の部分は可笑しいです。そこで、私なりに知事のお考えを想定して反論してみます。

@「金がなくて返せない」については、
 ⇒「借りたものは返す」これは、知事が奨学金の滞納についておっしゃっておられたお言葉です(平成21年2月教育文化常任委員会)。
 当たり前のことです。「必ず返します」との借用証を差し入れて、金利を支払いながら借りているもの(負債が発生している)を、今さら返さないと開き直ることはそれ自体が問題です。

 弁護士で取り立て業務の経験のある知事さんなら当然お分かりでしょうが。

A「府民に明確にする」については、
 ⇒府民の前に明確にするべきことは、借り入れの手続きと現状の不透明性です。
 基金設置や積み立て予算の、議会の審議・議決を無視して、府民に知らせないまま基金から一般会計に金を移した手続きと、
 一般会計に負債を発生させ、また長期借り入れを続けている現状こそ、府民に明確にすべきです(地方交付税が入っているのなら国・国民にも)。

 情報公開をもっとも大切にされている知事さんなら当然お分かりのことでしょうが。

B「減資減額する」については、
 ⇒それをそもそも「減資」と呼ぶことが誤りです。減資というのは基金が自らの責任で負債や欠損金がある場合に、それをチャラにするために行うものです。(会社なら株主に配当をする場合もありますが)貸付金をチャラにすることは減資ではありません。それは、「債権放棄」ではないですか。

 基金を圧縮する理由は何なのでしょうか。基金には圧縮させられる何らの帰責事由がありません。それが法律的に明らかであることは、法律家である知事さんなら当然お分かりでしょうが。

・・・というわけで、基金には速やかに全額返済をするべきではないですか、橋下知事・・・。

 
posted by 光澤 at 15:00| Comment(0) | ちょっと一言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする